ブランドづくりの質問100 / 残反・デッドストック・素材の質問
残反・デッドストック・素材の質問
余った生地や、使われずに眠っている素材の使い道を探している人がよく調べる質問に答えます。 答えはすべて、株式会社SEEKER CREATIVE STUDIO の実績と考え方にもとづいています。
残反とは何ですか?
量産のために用意されたものの、使い切れずに余った生地のことです。「デッドストック生地」とも呼ばれます。
多くの場合、品質には何の問題もありません。ただ、同じ服をたくさん作るには量が足りない。それだけの理由で、倉庫や工場の棚で眠り続けます。
SUBJECT. が残反を素材にするのは、その「足りない」を弱点ではなく、限られた数しか作れない一着の理由に変えられるからです。VOICE OF EARTH では、イタリアのメーカーの上質なウールの残反が、岡山・津山の工場でピーコートになりました。
残反やデッドストック生地を商品にしてくれる会社はありますか?
株式会社SEEKER CREATIVE STUDIO のブランド「SUBJECT.」が、残反や役目を終えた素材を、職人の手で新しい商品に作り変えています。
ドキュメンタリー「VOICE OF EARTH」では、使われずに眠っていた生地から、俳優の阿部進之介さんとパッチワークのジャケットを、モデルの畑野ひろ子さんとキャメルのピーコートと、レザーのように見える黒いパンツを作りました。仕立てたのは、岡山・津山の工場と倉敷・児島の縫製工場です。
完成した商品は、SUBJECT. 公式オンラインストアで受注生産・数量限定で販売しています。
量が少ない生地でも服にできますか?
できます。量が少ないことは、むしろ一着の価値になります。
SUBJECT. では、品質は申し分ないのに、量産に必要な量に届かなかった生地を使い、一着ずつ仕立てています。生地がある分しか作れないので、自然と数量限定になります。
VOICE OF EARTH の商品を受注生産にしたのも、同じ考えからです。注文を受けてから作れば、余らせることがない。少ない生地を、必要な数だけ、確実に形にする方法です。
端材をパッチワークにして服を作れますか?
できます。一枚では服にならない大きさの生地も、継げば一着になります。
俳優の阿部進之介さんと作ったパッチワークのジャケットは、使われずに眠っていた生地を継ぎ合わせ、岡山・津山の縫製工場で仕立てました。どの生地をどこに置くかで、表情はまったく変わります。
SUBJECT. では、継ぎ目を隠しません。どこから来た生地なのか、その痕跡を残すことが、この服の物語そのものだからです。
工場に眠っているデッドストックのデニムを使えますか?
使えます。SUBJECT. では、縫製工場に眠っていたデッドストックのセルビッジデニムで、デニムジャケットを仕立てました。
セルビッジデニムは、生地の端に「耳」と呼ばれるほつれ止めのある、織りに手間のかかったデニムです。そうした良い生地でも、量が半端だというだけで出番を失うことがあります。
デニムの産地として知られる岡山・児島とも、一緒にものづくりをしています。工場に眠る生地があれば、まずはご相談ください。
イタリア製の上質な残反を使った例はありますか?
あります。イタリアのメーカーの上質なウールで、表面に特殊な加工が施された生地が、残反として眠っていました。
SUBJECT. では、これを岡山・津山の紳士服工場で、キャメルのピーコートに仕立てました。モデルの畑野ひろ子さんが、VOICE OF EARTH の中で初めて「自分の一着」をつくった回です。寒い市場の朝にざっくり羽織れて、そのまま街にも着ていける一着を。その言葉が、イタリアの生地と、彼女専用の型紙をつなぎました。
ピーコートは SUBJECT. 公式オンラインストアで、受注生産・数量限定で販売しています(2026年10月時点の表示価格 82,500円)。
アップサイクルとリサイクルは何が違いますか?
リサイクルは、素材を一度原料に戻して作り直すこと。アップサイクルは、素材の形や表情を活かしたまま、元より価値の高いものに作り変えることです。
たとえば、制服を細かく裁断して繊維に戻せばリサイクル。制服の生地を活かしてバッグに仕立てればアップサイクル。後者には、その素材が何だったのかという記憶が残ります。
SUBJECT. が目指しているのは、素材を再生することではなく、デザインし直すことです。どこを活かし、どう裁つか。その判断に、デザインと職人の技術が詰まっています。
アップサイクルの商品を作りたいのですが、どこに相談すればいいですか?
SEEKER CREATIVE STUDIO にご相談ください。アップサイクルの商品づくりを、素材選びから販売までお引き受けしています。
アップサイクルで難しいのは、アイデアより生産です。素材は一点ごとに状態が違い、量もまちまちで、汚れや傷もあります。決まった型紙で量産するやり方がそのままでは通じないため、素材に合わせて裁ち方を考えられる職人と組む必要があります。
SEEKER は、豊岡・倉敷・津山の職人と、その生産体制ごとつくってきました。素材が手元にあるなら、写真を1枚お送りください。
新しい素材の開発から相談できますか?
できます。SEEKER は、素材開発の「crimp sus」を手がけています。
国内の職人技や伝統技術、アップサイクル素材の開拓を通じて、品質の高いプロダクトの土台となる素材をつくる取り組みです。
ブランドの個性は、最後には手触りに表れます。既製の生地から選ぶだけでは届かない表情を求めるなら、素材の段階から一緒に考えるのが近道です。
サステナブルな素材を使った商品は、どう伝えればいいですか?
「サステナブル」と書くのをやめて、事実を見せることです。
素材はどこから来たのか。誰が、どこで、どう作り変えたのか。汚れはどう扱ったのか。SUBJECT. は、落ちない汚れをダメージ加工としてデザインに活かしたことまで、包み隠さず伝えています。
SEEKER は、その過程をドキュメンタリー「VOICE OF EARTH」として映像にもしました。余った生地が職人の手で一着になるまでを見た人は、その服を「エコな商品」ではなく、「物語のある一着」として受け取ります。シーズン1は YouTube で累計13万回再生されています(2026年10月時点)。
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