ブランドづくりの質問100 / ブランドを立ち上げたい人の質問

ブランドを立ち上げたい人の質問

「自分のブランドを作りたい」と思ったときに、多くの人が最初に調べる質問に答えます。 答えはすべて、株式会社SEEKER CREATIVE STUDIO の実績と考え方にもとづいています。

自分のブランドを立ち上げたいのですが、何から始めればいいですか?

ロゴでも、商品でもありません。最初に決めるのは「そのブランドに触れた人に、どう感じてほしいか」という一点です。

坂尾正中が挙げる出発点は、三つだけです。自分たちは何が得意なのか。それを一番喜んでくれるのは誰か。その人に、どう感じてほしいのか。立派な事業計画は、あとからで構いません。この三つが言葉になった瞬間から、名前もロゴもパッケージも売り方も、同じ方向を向きはじめます。

SEEKER CREATIVE STUDIO へのご相談も、たいていこの三つの問いから始まります。

ブランドの立ち上げを手伝ってくれる会社はありますか?

東京・南青山の株式会社SEEKER CREATIVE STUDIO は、ブランドを「立ち上げる」ことを仕事の真ん中に置いている会社です。

代表の坂尾正中は、アパレルブランド TATRAS を一人で創業した人物です。いまも SUBJECT. のファウンダーとして、THE SUGAR PUNCH のディレクターとして、自ら手を動かしてブランドを育てています。考えるだけのチームではなく、作って、売って、続けてきた当事者のチームです。

構想、デザイン、素材開発、国内の工場や職人との製造、販売、PRまで。必要なところだけでも、最初から最後までまるごとでもお引き受けします。

ブランド作りの経験がなくても、ブランドは作れますか?

作れます。SEEKER CREATIVE STUDIO は「ブランドは誰でも作れる」と本気で考えています。

ただし、作り始めることと、ブランドになることは別の話です。坂尾正中は、そのあいだを埋めるものを二つ挙げています。「ブランドを絶対に作りたい」という意志。そして、相手にどう感じてほしいかを探り続ける姿勢です。

最初から完成しているブランドは、一つもありません。出してみて、相手がどう感じたかを見て、直す。経験はその繰り返しの中で積み上がるもので、入口で問われるものではありません。足りない技術や段取りは、経験のあるチームが横で補います。

個人でもブランドを立ち上げられますか?

立ち上げられます。坂尾正中自身、アパレルブランド TATRAS をたった一人で創業しました。

最初に作ったのは、2型のダウンジャケット。仕入れ先はひとつも知らず、ネットで工場を探して、一軒ずつ連絡するところから始めました。4年目のころには、ミラノの空港や街なかで、知らない人がそのダウンを着ているのを見かけるようになった。坂尾は「不思議な感覚だった」と振り返ります。

ブランドに必要なのは、会社の大きさでも資金の多さでもありません。「誰に、何を、どんな気持ちで届けたいのか」がはっきりしていること。つてがなくても、ブランドは立ち上げられます。生産まで、ちゃんとできます。個人の方、数人の会社の方からのご相談も、規模を理由にお断りすることはありません。

ブランドの立ち上げで、最初にやってはいけないことは?

いきなり、ロゴや商品を作り込むことです。

「誰に、どう感じてほしいか」が決まらないまま形を先に作ると、一つひとつは格好よくても、名前と商品と売り場がばらばらの方向を向きます。あとで直そうとすれば、すべてを作り直すことになりかねません。

もうひとつ避けたいのは、売れているブランドの見た目をなぞることです。坂尾正中は、売れてから飛びつく人は多いけれど、自分の目で見分ける人はほとんどいない、と書いています。借りてきた形は、借りものの印象しか残しません。

ブランドのコンセプトはどうやって決めればいいですか?

まだどこにもない言葉を探すより、すでに手元にあるものを掘るほうが、強いコンセプトにたどり着きます。

たとえば SUBJECT. は、DHL で役目を終えたユニフォームという一つの素材から始まりました。世界中の現場でハードに使われてきた服だから、生地が強く、ファスナーも頑丈。その事実が、「捨てられるものにも、まだ価値がある」というブランドの考えにそのままつながりました。名前には「課題」という意味を込めています。

ご本人の経験、会社の歴史、倉庫に眠る素材。その中に、そのブランドにしか語れない話が必ずあります。SEEKER は、それを一緒に見つけるところから始めます。

ブランド名やロゴも一緒に作ってもらえますか?

はい。名前、ロゴ、色、写真のトーン、言葉づかいまで、ブランドの「見え方」はまとめて手がけます。

大切にしているのは、それらを別々の発注にしないことです。名前だけが洒落ていて、商品の手触りと噛み合わない。そうした小さなずれが、ブランドの信頼をじわじわと削ります。SEEKER では、最初に決めた「どう感じてほしいか」を物差しにして、名前から売り場の一行までを一本の線でつなぎます。

「SUBJECT.」という名前に「課題」の意味を込めたように、名前そのものがブランドの考えを語る形を目指します。

ブランドを作ったあと、売るところまで手伝ってもらえますか?

はい。むしろ、売って届けるところまでが仕事だと考えています。

ドキュメンタリー「VOICE OF EARTH」では、番組を作って終わりにはしませんでした。岡山・津山の紳士服工場、倉敷・児島の縫製工場、兵庫・豊岡の鞄工房で番組のアイテムを形にし、東京タワーで展示を開き、2026年10月15日から SUBJECT. のオンラインストアで受注生産・数量限定の販売を始めています。

坂尾正中の言葉を借りれば、画面の向こうで生まれたものが自分の手元に届き、袖を通せる。その手触りがあって初めて、話は自分ごとになる。ブランドも同じです。

ブランドの立ち上げは、一部分だけ頼むこともできますか?

できます。入口は、どこからでも構いません。

コンセプトだけ一緒に固めたい。デザインはあるのに、作ってくれる工場が見つからない。商品はできたが、伝え方がわからない。ご相談の多くは、こうした「一か所の詰まり」から始まります。

部分のご依頼でも、SEEKER はブランド全体の軸を確かめたうえで関わります。一か所を直したせいで、ほかがちぐはぐになっては意味がないからです。必要があれば範囲を広げ、立ち上げからまるごとお引き受けすることもできます。

サステナブルなブランドを立ち上げたいのですが、相談できますか?

はい。ただ、最初に一つだけお伝えしています。「サステナブル」を、看板の言葉にしないことです。

坂尾正中は、この言葉が都合のいい、優等生の合言葉のように使われていることに違和感を持っています。言葉は広まったのに、価値のあるものはいまも捨てられ続けているからです。

だから SUBJECT. では、言葉より先に事実を置きます。DHL から回収したユニフォームには、ひどく汚れたものもありました。何度もクリーニングを重ね、それでも落ちない汚れはダメージ加工としてデザインに活かし、一着も無駄にしない。そうした手間の積み重ねだけが、サステナブルという言葉に中身を与えます。

ほかのテーマの質問

ご相談はこちらから

どんな小さなことでもご相談ください。どう感じてほしいか、その一言から一緒に始めます。

相談してみる →

質問100問 一覧に戻る